親の食事を用意しなければならない事情は、家庭によってさまざまです。
必要だと分かっていても、毎日続くと「親の食事を作りたくない」と感じることもあるでしょう。
一方で、普段は親が料理をしている家庭でも、子どもとして「たまにはラクをしてもらいたい」と思うことがあるでしょう。
高齢の親との二人暮らしでは、誰が料理を担当していても、食事準備の負担を少し減らせると助かります。
私の家では、普段は母が食事を作っています。
そんな母と一緒に、冷蔵のおかず宅配「ツクリオ」を試しました。
この記事では、そのときの量や使い勝手も交えながら、食事準備の負担を減らす方法を紹介します。
親の食事を作りたくないときは、全部を手作りしなくていい

食事を用意するからといって、毎回すべてのおかずを手作りする必要はありません。
ご飯は家で炊き、おかずは惣菜にする。
忙しい日の夕食だけ宅配を使う。
そんなふうに、手作りも取り入れながら負担を減らすことができます。
まずは、食事の準備で何がいちばんつらいのかを考えてみてください。
・献立を決める:親と自分が食べられるものを毎日考える。
・買い物をする:食材を選び、買いに行き、持ち帰る。
・調理する:下ごしらえをして、火を使い、味を整える。
・食卓に出す:温めたり、それぞれの量に盛り付けたりする。
・片付ける:使った調理器具や食器を洗う。
たとえば、調理そのものがつらいなら、休日にまとめて作ったとしても、調理の負担は残ります。
一方、料理自体は苦にならなくても、仕事のある日の準備が大変なら、作り置きが役立つかもしれません。
親と食べる量が違っても、必ず二人分を別々に作る必要はありません。
同じおかずでも量を調整して取り分けたり、好みが合わない一品だけ別に買ったりする方法もあります。
親と分担できる作業があれば、お互いに無理のない範囲で相談するのも一つです。
自炊・惣菜・作り置き・宅配を「減らせる手間」で比べる

自炊、惣菜、作り置き、宅配では、それぞれ減らせる手間が違います。
何を負担に感じているかによって、向いている方法も変わります。
| 準備方法 | 減らしやすい作業 | 残る手間 | 二人で使う際の確認点 |
|---|---|---|---|
| 自炊 | 定番を決めれば献立に迷う手間 | 買い物・下ごしらえ・調理・片付け | 好みや量を調整しやすい。作る余力があるか |
| スーパーの惣菜 | 下ごしらえ・調理 | 買い物・品選び・必要な温め | 欲しい分を買えるか。量と商品の期限 |
| 自分で作る作り置き | 食べる当日の調理 | まとめて作る作業・保存・温め | 作る時間が取れるか。食べる予定に合う量か |
| 届く冷蔵おかず | 食材の買い物・下ごしらえ・調理 | 注文・受け取り・冷蔵保管・温めや取り分け | 二人で期限内に食べられるか。冷蔵庫に入るか |
| 冷凍宅配弁当 | 食材の買い物・下ごしらえ・調理 | 注文・受け取り・冷凍保管・温め | 二人の好みに合うか。冷凍庫と電子レンジを使えるか |
自分で作る作り置きは、調理を前もって済ませる方法です。
一方、届く冷蔵おかずは、調理そのものを任せる方法です。
同じ「作り置き」でも、減らせる負担が違います。
費用を比較するときは、1食あたりの価格だけでなく、送料や別に用意するご飯の費用も含め、二人でいくらかかるかを確認しましょう。
1食あたりの価格が安くても、食べきれずに余れば、結果的に割高になることもあります。
母との二人暮らしでツクリオを食べて分かった、量と使い勝手

私が母と試したのは、2026年1月のツクリオ(当時の名称は「つくりおき.jp」)です。
そのとき利用したのは「4人前×週3食プラン」でした。
二人暮らしで使う場合、人数の表示だけでは量を想像しにくいと思います。
そこで、わが家で実際にどのように使ったかを紹介します。
二人の夕食だけでなく、自分の昼食にも使った
届いたおかずは、次のように使いました。
・母と私、二人の夕食3日分。
・私の昼食3日分。
・それらに使ったあと、さらに夕食1人分が残った。
わが家では、二人の夕食だけでなく、在宅で仕事をしている私の昼食にも使えました。
もちろん食べる量には個人差がありますが、夕食だけに使うのか、昼食にも使うのかによって必要な量は変わります。
また、同じ献立を続けて食べることが二人の好みに合うかどうかも、注文前に考えておきたいところです。
今回紹介したのは、当時のプランを母と私で利用した一例です。
現在のプランを選ぶ際は、このあと紹介する量の目安や消費期限も確認してみてください。
冷たい副菜の手軽さと、料金に対して感じた価値
まず、肝心の味ですが、私は普通においしいと感じました。
母も同じように、おいしいと言っていました。
使ってみて特に良かったのは、冷たい副菜をそのまま食べられることでした。
サラダなどを温めずに食卓へ出せるのは、手軽なだけでなく、家で作ったときと同じような感覚で食べられて、ちょっと感動しました。
一方、料金は決して安いとは思いませんでした。
それでも、食事準備の負担を減らせることを考えると、私には納得できる価格でした。
これは、2026年1月に利用したときの私の感想です。
もちろん、宅配を利用しても、受け取りや冷蔵庫での保管、必要な温めや盛り付けなどの手間は残ります。
それでも、献立を考えたり、材料を買って調理したりする手間を減らしたいなら、試してみる価値はあると思います。
実際の料理や味について詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。

二人の食べ方に合わせて、準備方法を選ぶ

食事の時間や好み、食べる量など、二人の生活に合った方法を選ぶことが大切です。
①同じおかずを、量を変えて取り分けたい場合
冷蔵のおかず宅配が候補になります。
ツクリオには現在、2人前と4人前のプランがあります。
週3食プランの通常料金は次のとおりです。
| プラン | 公式の量の目安 | 週あたりの通常料金(税込・送料込) |
|---|---|---|
| 2人前×週3食 | 大人2人分 | 7,990円 |
| 4人前×週3食 | 大人2人+子ども2人分 | 10,690円 |
2026年10月26日確認(出典:ツクリオ公式のプラン・使い方)
先ほど紹介した私が試したのは4人前プランで、2人前プランは利用したことがありません。
冷蔵での消費期限は、お届け日を含めて4日間です。
夕食だけに使うなら2人前を、昼食にも使うなら4人前も含めて、二人の食べる量に合わせて選びましょう。
注文前には、期限内に食べきれるか、冷蔵庫に十分な空きがあるかも確認しておきたいところです。
ちなみに、現在4人前プランには初回限定4,000円割引があります。
4人前×週3食プランなら初回は6,690円となり、2人前×週3食プランの通常料金7,990円よりも安くなります。
4人前の量を食べきれそうな家庭なら、初回は割引を利用して試してみるのもよいでしょう。
※初回割引の適用条件や実際の支払額は、申し込み前に公式サイトで確認してください。
なお、冷凍できるかどうかはメニューによって異なります。余った分をすべて冷凍できるわけではないので、商品の表示を確認してください。
利用できる地域や配送枠も、申し込み時に確認が必要です。
ほかのサービスも比較したい方は、こちらの比較記事を参考にしてください。

②食事時間や好みが違い、それぞれで用意したい場合
一人分ずつ温める冷凍宅配弁当が候補です。
同じ時間に用意しなくても、それぞれ食べるときに準備できます。
ここでは、私が実際に試したことのあるライフミールを紹介します。
ライフミールは冷凍で届き、食べるときに電子レンジで温めるタイプのお弁当です。
ご飯付きの商品もあるので、ご飯を別に用意するかどうかも含めて選べます。
注文前には、冷凍庫に保管できるか、親が自分で温められるかなどを確認しておくと安心です。
サービスの詳細は公式サイトで確認できます。
実際の料理や味について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

③食べる予定が変わりやすく、必要な分だけ買いたい場合
まとめて届く宅配より、スーパーの惣菜をその都度買う方が便利な場合もあります。
買い物の負担がそれほど大きくなく、食べる量をその日ごとに決めたい家庭には向いています。
また、料理を作れる日は自炊を続けてもよいと思います。
「平日は買ったおかず、余裕のある日は自炊」といったように、二人の予定に合わせて組み合わせる方法もあります。
④塩分や食事のやわらかさに配慮したい場合
塩分などの栄養成分を調整した宅配食も選択肢になります。
たとえば、ウェルネスダイニングの塩分制限気配り宅配食は、1食あたりの食塩相当量を2.0g以下に調整したおかずです。
私は、この塩分制限食を注文して食べました。
実際の料理や味については、こちらの記事で紹介しています。

ただし、高齢だからという理由だけで制限食を選ぶ必要はありません。
治療中の場合は、医師や管理栄養士から指示された食事の条件に合っているかを確認してください。
また、親の噛む力や飲み込む力が弱くなっている場合は、食事のやわらかさにも注意が必要です。
日本歯科医師会でも、飲み込みにくさや食事中のむせが、誤嚥や窒息などの危険につながることを説明しています。
気になる症状がある場合は、医師や歯科医師に相談しましょう。(参考:日本歯科医師会「飲み込みにくい」)
食事のやわらかさを調整した宅配食としては、ウェルネスダイニングの「やわらか宅配食」があります。
噛む力や飲み込む力に応じた3段階のやわらかさが用意されています。
ただし、本人に合う食事の形状は、必要に応じて専門職に確認してください。
詳しくはやわらか宅配食の公式案内をご覧ください。
まずは負担の大きい一部の食事から変えてみる

最初から毎日の食事の用意をすべて変える必要はありません。
まずは、準備が大変だと感じる日だけ、惣菜や宅配を使ってみるのも一つの方法です。
具体的には、次の3つのステップで考えてみてください。
1.どの食事を変えるか決める 帰宅が遅くなる日の夕食など、特に負担を感じている食事を一つ選びます。
2.量・費用・保管場所を確認する 二人で食べきれる量か、予算に合うか、冷蔵庫や冷凍庫に入るかを確認します。
宅配の場合は、最低注文数や消費期限も確かめておきましょう。
3.実際に使ってみて判断する 味が好みに合うか、食べきれるか、準備の手間がどれくらい減ったか。
費用も含めて、続けるかどうかを考えます。
料理ができる日は自炊をして、忙しい日は惣菜や宅配を利用する。
毎日同じ方法にこだわらず、二人の生活に合ったやり方を少しずつ見つけていけばよいと思います。
