「自炊してないの、自分だけじゃないよね?」
「他の人は、毎日いったい何食べてるんだろう?」
そう思って検索された方へ。
私は会社員として20年以上働き、さらに途中、大手弁当チェーン「ほっともっと」のフランチャイズオーナーもしていました。
とはいえ、自分自身の食生活がしっかりしていたかというと、実はその逆です。
27歳から48歳までの21年間は一人暮らしで、その後は実家に戻り、現在に至ります。
会社員時代もほっともっとのオーナー時代も、共通していたのは「とにかく忙しすぎて、自炊どころじゃなかった」ということ。
残業で帰るのは深夜。
コンビニ弁当、スーパーのお惣菜、さらにラーメン屋に牛丼チェーンを毎日のように回していた、立派な「自炊しない人」でした。
だから、冒頭の問いを浮かべた瞬間の気持ちが、よく分かります。
「自分だけじゃないって安心したい」 「でもこのままでいいのか、ちょっと気になる」 「結局、何を食べるのが正解なんだろう」
この記事では、21年の一人暮らし経験から、自炊しない人が実際に食べているリアルな6つのパターンと、それぞれの食費・健康面のリアルをお伝えします。
そして最後に、もし当時の自分に何か一つだけ伝えられるなら——という話も書きました。
結論を急ぎたい方のために先にお伝えすると、自炊しない人の食事は明確に6つのパターンに分かれます。
そして自分の生活リズムに合うパターンを見つけられるかどうかで、食費も体調も、生活のラクさも、想像以上に変わります。
少し長めの記事ですが、興味のある章だけ目次から飛んで読んでいただいても大丈夫です。
自炊してないの、自分だけ?と思っているあなたへ

「自炊してないのは自分だけじゃないか」「社会人としてダメかも」と感じているなら、この章をぜひ読んでみてください。
逆に、特に罪悪感はなく、自炊しない時のレパートリーを増やしたい方は、2章までスキップして大丈夫です。
社会人で自炊しない人は、実はめずらしくない
複数の調査を見ると、一人暮らしで毎日自炊している人は3〜4割程度。
残りの6〜7割の人は、自炊以外の選択肢(コンビニ・スーパー惣菜・外食・冷凍食品・宅配弁当など)を組み合わせて生活しています。
さらに興味深いのが、マイナビの調査では、「購入した惣菜を食器に移すだけ」を自炊と回答した人が約13%もいたという結果。(出典:[マイナビ・マーケティング広報ラボ]より)
自炊の定義は人によってかなりバラバラで、自炊している人の中にも、実態は私たちが想像する自炊と違うレベルの人も含まれていることになります。
つまり、ちゃんと自炊してる人ばかりという印象は、実は思い込みです。
私自身が会社員として働いていた頃も、職場で「昨日何食べた?」という会話で出てくるのは、ココイチの新メニューの感想だったり、駅前のラーメン屋の話だったり、結局吉野家最高だよね(笑)——そんな話ばかりでした。
「昨日、肉じゃが作ったよ」と話をしたことは、記憶している限りゼロです。
自炊してないのは自分だけじゃ…と思っていた方は、安心していただいて大丈夫です。
自炊する時期と、しない時期を繰り返してきた21年
私の21年の一人暮らしを振り返ると、ずっと自炊をしていなかったわけではありません。
自炊が楽しくて毎日キッチンに立つ時期と、まったく自炊する気力がなくなる時期を、何度も繰り返してきました。
・仕事に余裕があり、休日に時間が取れる時期 → 自炊が楽しい
・プロジェクトが重なって残業が続く時期 → 自炊する気力ゼロ
・新しいことを始めて生活リズムが変わった時期 → 一旦自炊から離れる
・体調を崩した時期 → 完全に外食・コンビニ依存
こんな感じで、自炊の有無は、その時の生活の余裕にほぼ比例していました。
自炊するかしないかは、本人の性格や能力の問題というより、ほぼその時の生活環境で決まるんですよね。
同じ人でも、忙しい時期にはできなくなる。逆に、余裕がある時期には自然とやりたくなる。
だから、もし今あなたが自炊できていない状態だとしたら、それはあなたの問題というより、今の生活が単純に忙しすぎる、もしくは余裕がない時期というだけかもしれません。
自炊しない=怠けではない、生活を守る選択
ここで一つだけ、視点を変えてみたいことがあります。
仕事で疲れ切って夜遅く帰宅し、明日も朝から仕事がある。そんな日に、無理して自炊をして、調理して、皿洗いして、寝るのが深夜2時——これと、コンビニ弁当を食べて1時間早く寝るのと、どちらが翌日のパフォーマンスを守れるでしょうか。
おそらく、後者です。
自炊しない選択は、自分の体力・睡眠・メンタルを守るための、合理的な判断であることが多いんです。
私の場合、当時はそんなふうに整理して考えられていませんでした。
「自炊できない自分はダメだな」と漠然と感じながら、コンビニ弁当を口に運ぶ。そんな日々を、ただ繰り返していました。
もしあなたが今、似たような気持ちで検索しているとしたら、まずここでお伝えしたいのは——自炊しないこと自体に、罪悪感を持たなくていい、ということです。
もしさらに、自炊どころか何も作りたくないという日が続いているなら、こちらの記事もご覧ください。

もちろん、毎日コンビニ弁当だけ食べ続けるのは健康面で気になる部分があります(これは4章で詳しく触れます)。
ただ、忙しい時期は自炊しないという選択そのものは、決して悪いことではありません。
問題は自炊するかしないかではなく、自炊しないなら何をどう食べるかのほうです。
次の章から、その具体的な話に入ります。
自炊しない人は実際、何を食べているのか【リアル6パターン】

自炊しない人が何を食べているのかを突き詰めると、大きく6つのパターンに分かれます。
ここからは、私自身の21年の一人暮らし経験と、過去にお世話になった食事それぞれを振り返りながら、各パターンの中身・向く人・気をつけたい点をお伝えします。
「自分はこのパターンばかりだな」「これはまだ試したことなかった」と、自分の食生活を整理しながら読んでみてください。
パターン1|コンビニ弁当・おにぎり・サンドイッチ
おそらく、自炊しない人の多くが一度はお世話になっているのがコンビニ食です。
24時間いつでも開いていて、店舗数も圧倒的。深夜に帰宅しても、朝早く家を出る日も、買えなくて困るということがありません。
私も会社員時代、深夜に帰宅する日はコンビニのおにぎり2個と唐揚げ、それで終わり、という夜が数えきれないほどありました。
気をつけたいこと
唯一気になるのは毎日続けると飽きること。同じコンビニで似たような商品を選ぶことになりがちで、3〜4日も続くと「またこれか」感が出てきます。
味の濃さや塩分も、毎日続けると気になるポイント。これは4章で触れます。

パターン2|スーパーの惣菜
私の21年の一人暮らしで、自炊しない時期に一番お世話になったのがスーパーの惣菜です。
ご飯だけ家で炊いておいて、仕事帰りにスーパーに寄り、メインのおかず1品+サラダや小鉢を買う。これが、私の自炊しない時の標準形でした。
スーパー惣菜のいいところは、コンビニより種類が豊富で、価格も少し安いこと。
煮物、焼き魚、唐揚げ、サラダ、ポテトサラダ、和え物——選択肢が多いので、コンビニ弁当より飽きが来にくいのが大きな違いです。
お酒のおつまみ的な意味でも、スーパーの惣菜売り場をよく覗いていました。
気をつけたいこと
夕方〜夜の時間帯にしか半額シールが付かないので、安く買おうとすると逆に時間調整が必要になることがあります。あと、揚げ物中心になりやすい点も、続けるなら意識した方がいいところです。
パターン3|冷凍食品・レトルト
最近の冷凍食品とレトルトのレベルは、本当に上がりました。
電子レンジで温めるだけ、もしくは湯せんで温めるだけ。常温保存できるレトルトなら、買い置きしておいて、今日はもう何もしたくないという日にも対応できます。
私が一人暮らしを始めた90年代後半と比べると、冷凍チャーハンの味も、冷凍うどんの食感も、別物になりました。コンビニ弁当より美味しい冷凍食品は、今や珍しくありません。
特にレトルトカレーは、ここ数年で本当に進化したジャンルです。100円台の安いレトルトカレーでも、温めればそれなりに美味しい。
300円以上するような少し贅沢なレトルトカレーになると、正直「お店レベルじゃないか」と思うクオリティです。
お店で食べるカレーが美味しいのはもちろんですが、家で温めるだけのレトルトでも、十分に満足感が得られる時代になりました。
気をつけたいこと
冷凍食品は単品で食べると栄養が偏りがち。チャーハンだけ、うどんだけ、では野菜が足りません。サラダや野菜と組み合わせる工夫が必要です。野菜と言っても、冷凍野菜で十分です。
パターン4|外食
会社員時代の私の週末は、ほぼ毎回外食でした。
平日は残業で疲れ切っているので、家にまっすぐ帰って寝たい。でも週末になると、自炊する気力もないけど、家でじっとしているのも飽きる。そうすると、自然と外食になります。
私のローテーションは、定食屋、カレー、ラーメン、牛丼、カツ丼、そして時々ほっともっと。自炊しない時期は、こんな感じで回していました。
気をつけたいこと
外食は1食あたりの単価が高くなりやすく、続けると食費が大きく膨らみます。
特にランチで1,000円、夕食で1,500円のような単価が当たり前になると、月の食費が一気に上がります。
栄養面でも、定食屋以外(ラーメン・カレー・牛丼・カツ丼)は、野菜が圧倒的に少なく、塩分・脂質が多くなりがち。週末の楽しみとしては最高ですが、平日も全部外食、となると体に負担が来ます。
パターン5|フードデリバリー
Uber Eatsや出前館などのフードデリバリーサービスは、ここ数年で一気に普及しました。
家から一歩も出ずに、選択肢の幅が外食並み。雨の日、体調が悪い日、仕事で疲れ切った日——「とにかく今日は何もしたくない」という日の救世主です。
私が一人暮らししていた時期にはここまで普及していませんでしたが、もし当時にあったら、間違いなく月に何回かはお世話になっていたと思います。
気をつけたいこと
配達料・サービス料・最低注文金額などが乗ってくるので、外食より割高になりがちです。1食2,000円超えも珍しくありません。
たまの贅沢としては良いのですが、毎日続けると食費が一気に膨らみます。
パターン6|宅配弁当(冷凍・冷蔵)
最後のパターンが、宅配弁当です。
ここ5〜10年で大きく成長したジャンルで、注文すれば自宅まで届けてくれる、温めるだけで食べられるお弁当のサービスです。
大きく分けると2タイプあります:
・冷凍タイプ:1食ずつ冷凍された弁当が届く。半年以上日持ちするので、買い置き感覚で使える
・冷蔵タイプ:作り置き感覚で、複数のおかずがまとめて届く。賞味期限は数日程度
栄養バランスが計算されたメニューが多く、味のレベルも年々上がっています。
価格は1食あたり500〜800円が中心です。
気をつけたいこと
「自分に合うサービスに出会えるか」がポイント。
会社によって味の傾向、ボリューム、価格帯がかなり違うので、いきなり大量注文ではなく、まずは初回お試しでお得に少量から始めるのが鉄則です。

6パターン早見表|あなたに向くのはどれ?
ここまでのパターンを、目的別に整理しました。

実際には、どれか一つではなく、これらを組み合わせている人がほとんどです。私自身も、一人暮らしの21年間、複数のパターンを行き来していました。
ただ、後ほど5章で詳しくお話ししますが、この中で「もっと早く知っていればよかった」と思うのは1つだけです。
その話に入る前に、次の3章では、自炊しない人の食費のリアルについてお話します。
自炊しない人の食費は、実際いくらかかるのか

「自炊しない=食費が高い」というイメージ、結構強いですよね。
ここでは、ざっくりとした目安と、最近の物価事情から見えてきたちょっと意外な事実だけお伝えします。食費の細かい話は別の記事で深掘りしているので、深く知りたい方はそちらの記事をごらんください。

自炊しない人の食費の目安は、月5万円
総務省「家計調査」(2025年)によると、一人暮らしの食費の平均は月44,659円。1日あたり約1,400〜1,500円という計算になります。(出典:総務省統計局「家計調査」)
このデータは、自炊している人もしていない人も含めた平均なので、自炊しない人だけに絞ると、平均より上振れる傾向があります。
実感としては、月5万円前後がボリュームゾーンです。
私自身の会社員時代を振り返ってみると、食費はだいたい月4万円くらいだった記憶があります。ただしこれは、まだ物価が今ほど上がっていなかった頃の話。
当時の私の食事スタイルは、平日はコンビニやスーパー惣菜、週末は外食ローテーション——特別贅沢をしていたわけではありません。それでも月4万円は超えていた記憶があります。
同じ食事スタイルを今の物価水準でやるとしたら、あらゆるものが値上がりしている昨今、月5万円台には届くと思います。
つい先日、久しぶりにコンビニでシーチキンマヨネーズのおにぎりを買ったのですが、税込198円!これには素直に衝撃を受けました。
計算してみると、普通サイズのおにぎりを3個買えば約600円。これって、宅配弁当の安い価格帯とほぼ並んでしまうんですよね。
宅配弁当の多くはおかずのみで、ご飯は別途用意する必要がありますが、それでもおにぎり3個と比べたら、肉や魚、野菜、副菜が複数入った宅配弁当の方が栄養バランスは明らかに上。
家にある冷凍ご飯やパックご飯を温めるだけで、立派な一食が完成します。
自炊しないなら、外食かコンビニが長年の常識でしたが、最近は宅配弁当やフードデリバリーなど、新しい選択肢も価格的に並んできています。
ただし、月の食費は生活パターンで大きく変わります。
・外食メイン → 月5万円以上に膨らみがち
・スーパー惣菜+ご飯炊く → 月3万円台に抑えやすい
・フードデリバリー多用 → 月6万円超えも珍しくない
同じ「自炊しない」でも、何を中心にするかで、ずいぶん違ってくるんですよね。
自炊=必ず安いは、最近そうとは言い切れない
ここ数年、物価の高騰が続いています。
米、卵、野菜、食用油、調味料——身近な食材が次々と値上げされ、自炊にかかる費用は確実に上がっています。
少し前までは、自炊=絶対に安いが常識でしたが、最近はそうとも言い切れなくなってきました。
理由は、昨今の値上げに加え、自炊には見えにくいコストがいくつもあるからです。
- 光熱費(特にガス代と水道代)
- 買い物に行く時間と労力
- 食材を使い切れずに腐らせるロス(一人暮らしで本当によく起きる)
私自身、一人暮らし時代はよく食材を腐らせていました。
自炊すると決めて週末に食材を買ってきても、仕事が忙しくなった瞬間に冷蔵庫の野菜が傷み始める。
最終的にもったいないと思いながら捨てる——このパターンを何度繰り返したかわかりません。
最近は、スーパーの惣菜を2〜3個買っても、自炊と大差ない金額になることがあります。むしろ食材ロスを考えると、中食の方がトータルで安く済むこともある——というのが、近年の実態です。

自炊しない生活、健康面は本当に大丈夫?

食費の話の次に気になるのは、やっぱり健康面です。
「コンビニ弁当ばっかりで、本当に大丈夫なんだろうか」——そんなぼんやりした不安を、誰しも感じたことがあるのではないでしょうか。
ここでは、栄養素の細かい話よりも、自炊しない生活で気になりがちなポイントと、無理なく整えるための小さな工夫を中心にお伝えします。
「これでいいのか」と思いながらコンビニ弁当を食べていた頃
会社員時代、コンビニ弁当を口に運びながら、私はいつも頭の片隅でこう思っていました。
「これ、絶対に健康に良くないよな」
ただ、それ以上は何も考えませんでした。「明日からは野菜も摂ろう」とか「自炊を始めよう」とか、そんな前向きな気持ちにはなれません。
仕事の疲れでそこまで考える余力がない、というのが正直なところでした。
ぼんやりした不安は感じる、でも何も変えられない。この状態が、何年も続いていました。
牛丼もカツ丼もコンビニ弁当も、味は普通に美味しいんです。
問題は、味ではなく、ずっと頭の片隅に「これでいいのか」が居座り続けることでした。
もし今、似たような気持ちで食事をしている方がいたら——その違和感は、体からの小さなサインかもしれません。
完全に無視してしまうのではなく、一度だけ立ち止まって、じゃあ何ができるかを考えるきっかけにしてみてもいいかもしれません。
自炊しない人が不足しがちな3つの栄養素
一般的に、自炊せずコンビニ弁当・外食・冷凍食品中心の生活を続けると、以下の3つの栄養素が不足しがちと言われています。
①たんぱく質
肉・魚・卵・大豆製品に多く含まれる、体を作る基本の栄養素です。コンビニ弁当やラーメン、丼ものは炭水化物の比率が高く、たんぱく質が意外と少ないことが多いんです。
②食物繊維
野菜・海藻・豆類に多く含まれ、腸内環境を整える役割があります。外食やコンビニ食では、サラダを別で買わない限り、ほぼ取れません。
③ビタミン類
特にビタミンB群とビタミンC。野菜・果物・全粒穀物などに含まれる栄養素です。これも、意識して取らないと不足しがちです。
つまり、自炊しない人の食生活は、「炭水化物と脂質は十分、たんぱく質と野菜が足りない」という偏りが起きやすい構造になっています。
やりがちなNG食習慣と、無理なく整える考え方
自炊しない生活で「これは積み重なるとマズいかも」というNG食習慣をいくつか挙げておきます。
・茶色い食事ばかり(揚げ物、ラーメン、丼もの、菓子パン)
・野菜ゼロの日が週に何日も続く
・味の濃い食事ばかり選ぶ(塩分・脂質過多)
・食事の時間がバラバラ、夜遅くにまとめ食い
正直、私も会社員時代は、これらほぼ全部やっていました(苦笑)
ただ、ここで、全部今日から直しましょうと言うつもりはありません。それができたら、最初から自炊しています。
無理なく整えるための考え方は、シンプルに2つだけです。
①完璧を目指さない、足し算で考える
自炊しないと体に悪いではなく、今の食事に何かを少し足すだけでも違うという発想です。
コンビニ弁当にゆで卵を1個プラス。ラーメンに冷凍ほうれん草をトッピング。スーパー惣菜にカットサラダを1袋追加。これだけで、栄養バランスはずいぶん変わります。
②1食単位ではなく、1日・1週間単位で見る
1食ごとに完璧なバランスを取ろうとすると、自炊しない生活では絶対に続きません。
朝はおにぎりだけ、昼は外食でラーメン、なら、夜だけは野菜とたんぱく質が取れる食事にする——という風に、1日トータルで帳尻を合わせる発想で十分です。週単位で見れば、もっと余裕が出ます。
気になり始めたら、できる工夫はいくつもある
ここまで読んで、「やっぱり何かしらは見直したいな」と思った方もいるかもしれません。
自炊しない人が健康面を整えるための工夫は、実はいろいろあります。
すべてやる必要はありません。完璧にやろうとするとだいたい挫折します(苦笑)
今の生活に1つだけ足してみる——それで十分です。
このうち最後の2つ「無添加・添加物控えめ」「栄養計算された食事」については、それぞれ別の記事で詳しくまとめているので、興味のある方は参考にしてみてください。


21年間の一人暮らしを振り返って、当時の自分に伝えたいこと

ここまで、自炊しない人が食べているもの、食費、健康面と見てきました。
最後に、私が21年の一人暮らしを振り返って、今気づいていることを書きます。
もし当時の自分に何か一つだけ伝えられるなら——その話をさせてください。
あの頃に欠けていた選択肢
私の21年の一人暮らしは、こんなパターンの繰り返しでした。
平日は仕事で疲れて、コンビニかスーパーの惣菜。週末は外食ローテーション。たまに自炊が楽しい時期が来ては、また忙しくなって自炊をやめる。
それなりに食事には満足していたし、特に大きな不満があったわけでもありません。ただ、今振り返ると、私の選択肢にはひとつだけ大きな抜けがあったことに気づきます。
それが、宅配弁当という選択肢でした。
たくさんの宅配弁当サービスを試してきた今だからこそ、はっきりわかります。
私が一人暮らしをしていた時代、宅配弁当はまだそこまで一般的ではありませんでした。
あったとしても、高齢者向けや病人向けの少し特殊なサービスというイメージで、忙しい一人暮らしの会社員が日常的に使うものとは思えませんでした。
でも、ここ数年で宅配弁当の業界は大きく変わりました。
冷凍技術の進化、メニューのバリエーション、価格帯、注文のしやすさ——どれを取っても、5年前とは別物です。何より美味しい。
もし当時の私が今のサービスに出会えていたら、一度は必ず試していたと思います。
スーパーの惣菜と宅配弁当が、ほぼ同じ値段だった話
なぜそう思うのか。一番大きな理由は、コスパです。
3章でコンビニのおにぎりが198円だった話を書きました。実は同じことが、スーパー惣菜にも当てはまります。
仕事帰りにスーパーに寄って、唐揚げなどのメインの惣菜と、サラダなどの副菜を2〜3個選ぶ。
気づくと、合計600〜800円になっています。半額シールが付いていないと、けっこう普通の金額です。
これって、宅配弁当の価格帯とほぼ同じなんですよね。
しかも、宅配弁当はメインのおかずに加えて、副菜が3〜4品入っているのが普通。栄養バランスはあらかじめ計算されています。
スーパーの惣菜のように「揚げ物ばかりになっちゃった」「結局、副菜が足りなかった」が起きません。
家にある冷凍ご飯やパックご飯を温めるだけで、立派な一食が完成する。仕事帰りにスーパーをぐるぐる歩き回って、あれこれ選んでレジに並ぶ手間も省ける。
同じ金額なら、こっちの方が良くない?——これが、私が当時の自分に伝えたかった気づきです。
何より大きいのは、疲れて帰った時の「余裕」
ただ、お金の話以上に大きいのは、疲れて帰ってきた時に「家に食事がある」という安心感です。
会社員時代、深夜に帰宅した時、本当に消耗しきっていました。
スーパーに寄る気力もない、コンビニすら遠く感じる、そんな日が普通にありました。そういう日に家の冷凍庫に弁当があるという事実だけで、どれだけラクだったか。
冷凍タイプの宅配弁当は、半年以上日持ちします。1ヶ月分まとめ買いしても、慌てて消費する必要がない。
「そろそろ買い物に行かないと」というプレッシャーから解放されます。
仕事に疲れて帰ってきた時、今日の夕食どうしようと考えなくていい——これが、20年前の自分が一番欲しかったものだと、今振り返って思います。
宅配弁当には「冷凍」と「冷蔵」の2タイプがある
実際に宅配弁当を検討する場合、最初に知っておきたいのが「冷凍」と「冷蔵」の2タイプがあるということです。
| 比較ポイント | 冷凍タイプ | 冷蔵タイプ |
|---|---|---|
| 日持ち | 半年〜1年 | 数日程度 |
| 注文ペース | 好きな頻度で注文できる | 毎週決まった曜日に届く |
| 味の傾向 | 普通の弁当の感覚 | 作りたての家庭料理の感覚 |
| 解凍の手間 | レンジで5〜7分 | レンジで2〜3分 |
ざっくり言うと、冷凍タイプは買い置き感覚、冷蔵タイプは作り置き感覚です。
忙しい一人暮らしには冷凍タイプが扱いやすいですが、自炊したような手作り感を求める人には、冷蔵タイプも選択肢に入ります。
あなたに合うのはどのタイプ?
ここまで読んで「ちょっと試してみてもいいかも」と思った方に、簡単な質問を用意しました。

お試しタイプ:「まず安く試してみたい」
宅配弁当を初めて使う方に、最もおすすめのスタートです。各社が初回限定の割引を用意しており、通常価格よりかなり安く試せます。
合わなかったら次は注文しないという選択も気軽にできるのが、初回お試しの良いところ。

安心タイプ:「大手の安心感で始めたい」
宅配弁当の中で「大成功はしないかもしれないけれど、失敗もしない無難な選択」を探している方には、大手のサービスがおすすめです。
価格、味、メニュー、続けやすさ——どの面でも極端に外れない安定感が魅力です。

手作りタイプ:「手作り感が欲しい」
冷凍弁当ではなく、もう少し家庭料理っぽいものを食べたいという方には、冷蔵タイプの作り置きサービスがおすすめです。
週1回の配送で、複数のおかずがまとめて届きます。

どのタイプを選んでも、共通している良さは、疲れて帰った時の余裕です。
一人暮らし時代の自分が知っていたら——その思いを込めて、この章をまとめました。
まとめ|自炊しない=ダメじゃない。自分を守る選択でいい

ここまで長くお付き合いいただき、ありがとうございました。
最後に、この記事でお伝えしたかったことを、簡単に振り返らせてください。
自炊する時期も、しない時期も、両方あっていい
自炊しない人は、決してめずらしくありません。
統計を見ても、毎日自炊している一人暮らしは全体の3〜4割程度。残りの人たちは、自炊する時期としない時期を行き来しています。
私自身、21年間の一人暮らしの中で、自炊する時期としない時期を何度も繰り返してきました。
今振り返ると、それは自分の意志の問題というより、その時々の生活の余裕に応じた自然な変化だったと思います。
仕事に余裕がある時期は自炊が楽しいし、忙しい時期は自炊なんて到底できない。
それでいい、というのが、今の私が辿り着いた結論です。
「これでいいのか」と感じる感覚は、信じていい
自炊しないことに罪悪感を持つ必要はありません。
ただし、もし食事のたびに、これでいいのかというぼんやりした違和感がある場合、その感覚は無視しなくていい、とも思います。
頑張りすぎなくていいんです。今の食事に何か少し足すだけで十分です。
コンビニ弁当にゆで卵を1個プラスする。スーパーの惣菜にカットサラダを足す。
週に何回かだけ栄養バランスの取れた食事に切り替える。
それだけで、長い目で見れば確実に違いが出ます。
選択肢を一つ持っておくだけで、生活はラクになる
21年間の一人暮らしの振り返りで一番大事だと思うのは、選択肢を一つでも多く知っておくことです。
コンビニ、スーパー惣菜、冷凍食品、外食、フードデリバリー、宅配弁当——どれも一長一短があります。
組み合わせて使い分けるのがベストですが、その選択肢の中に「宅配弁当」が入っているかどうかで、特に忙しい時期の生活のラクさが大きく変わると、今では思っています。
かつての自分にはなかった選択肢ですが、もし今の読者の方が、まだ宅配弁当を試したことがないなら、一度だけ試してみる価値はあります。
合わなければ次は注文しなくていい。それだけのことです。
「これでいいのか」と感じながら過ごす日々から、少しでもラクになれる方が増えたら——そんな思いで、この記事を書きました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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