現在、80代の母と二人暮らしをしています。 基本的には母が自炊していますが、私も時折食事を作ることがあります。そんな生活の中で、やはり年々気になってくるのが母の健康数値や、日々の食事の栄養バランスです。

「将来のために、体に優しくて美味しい食事の選択肢を持っておきたい」 そうやってリサーチしている中で、ひときわ気になるサービスを見つけました。 それが、「メディミール」です。
公式サイトには「看護師・理学療法士が監修」「調理段階で食品添加物不使用」といった魅力的な言葉が並んでいます。
ただ、以前お弁当チェーンのオーナーをしていた経験がある私からすると、正直、「えっ、そこまで手間をかけて大丈夫?」と驚いてしまいました。
なぜなら、「保存料を使わずに衛生状態を保つこと」や「医療の専門家を常駐させること」は、現場の感覚からすると、あまりにコストと労力がかかりすぎるからです。
「本当にそこまで徹底した運営ができているのか?」
「制限食というけれど、味は満足できるレベルなのか?」
今回は、母の今後のために候補として検討すべく、メディミールの評判や実態を徹底的にリサーチしました。
- 「まずい」「高い」という口コミの真相と理由
- 元弁当屋も驚いた「添加物不使用・自社製造」の裏側
- メディミールは「親の健康」を任せられるサービスか?
それでは、まずは利用者が最も気になる「味」や「価格」のリアルな評判から、包み隠さず見ていきましょう。
メディミールの口コミ・評判を調査!まずい・高いという噂は?

サービスの公式サイトを見れば「良いこと」が書かれているのは当たり前です。
私たち利用者が本当に知りたいのは、「実際に使ってみてどうだったのか?」という忖度なしのリアルな声です。
今回、徹底的なリサーチを行った結果、Yahoo!ショッピング公式店や、マネックス証券が運営するレビューサイトCheeese(チーズ)などにおいて、実際に購入したユーザーのリアルな口コミを発見しました。
口コミは「味」だけでなく、「料金」や「使い勝手」など多岐にわたります。
まずは、調査で分かったメリット・デメリットを整理しました。
【調査で分かったメディミールの評判まとめ】
- 味が薄く感じる(特に濃い味に慣れている人)
- 量が少なく、ガッツリ食べたい人には不向き
- メニューが「おまかせ」で、自分で選べない
- 冷凍庫のスペースを確保する必要がある
- 2回目以降は送料がかかる
- 薄味だが、出汁が効いていて美味しい
- 嫌いな食材でも食べられた(調理の質が高い)
- 数値(血糖値など)改善のきっかけになった
- 管理栄養士に電話相談できるのが心強い
- ダイエットやメタボ対策にも使える
ここからは、これらの評判を「①味・量」「②料金・コスパ」「③使いやすさ」「④サポート」の4つのジャンルに分け、その実態を深く検証していきます。
①【味・量】薄味で物足りない?それとも美味しい?
まずは、継続できるかどうかの生命線である「食事の質」についてです。
口コミでは賛否両論ありましたが、その理由が見えてきました。
購入者の声(味・量について)
- 「7食セットがちょうど良かったですが、やはり量が少なく感じました。味については、バランス健康食なので『こんなものか』と思いました。」(出典:Yahoo!ショッピング)
- 「薄味だと思いきや、しっかり味が付いていて美味しく頂きました!」(出典:Yahoo!ショッピング)
- 「健康食品と聞くと味付けが薄くて量が少ないなどマイナスイメージしかないですが、健康的で、味付けもしっかりしていて、量もそこそこあるので大満足でした。」(出典:Cheeese)
- 「薄い味付けが好きならOK。濃い味付けが好みの方には、物足りないかもしれません。」(出典:Cheeese)
評価が分かれる理由は「普段の食生活」の違い
口コミを分析すると、普段の食生活の違いが評価に直結していることが分かります。
一般的に、市販のお弁当やコンビニ食は、冷めてもご飯が進むように「濃い味付け」がされており、旨味を補うために調味料(アミノ酸など)が使われることも少なくありません。
そうした味に慣れていると、メディミールの味付けはどうしても「薄い」「物足りない」と感じてしまうはずです。
なぜなら、メディミールは公式サイトでも公表している通り、「調理段階で食品添加物はいっさい使わない」という方針をとっているからです。
人工的な旨味調味料に頼るのではなく、「カツオや昆布から丁寧にとった出汁(だし)」を下味に使うことで、塩分控えめでも満足感が出るよう工夫されています。
「美味しい」と評価している人の多くは、この「出汁の風味」や「素材本来の味」を感じ取れているようです。
最初は薄く感じるかもしれませんが、継続することで舌が本来の感覚を取り戻し、評価が変わってくる可能性があります。
②【料金・コスパ】高い?それとも妥当?
続いて、家計に直結する「価格」についての評価です。「高い」という声がある一方で、納得している利用者も多いのが特徴です。
購入者の声(料金について)
- 「1食あたりの値段が高い。送料もかかると、毎食続けるのは家計的に厳しい。」(出典:Cheeese)
- 「ネックなのは割高感が半端ない。初回は送料無料だがそれ以降は送料かかるシステムですね。」(出典:Cheeese)
- 「味もしっかりしていて価格面も含め満足です」(出典:Yahoo!ショッピング)
割高に感じる理由は「見えない人件費」と「原価」
確かに、スーパーの弁当(400円~500円)と比較すれば、メディミール(1食700円前後+送料)は高く感じます。
しかし、以前お弁当屋を経営していた私の視点で見ると、この価格差には「原価と人件費」の構造的な理由があると感じます
一般的なお弁当屋が、効率を最優先するのに対し、メディミールは以下の部分にコストをかけています。
- 医療専門チームの常駐: 看護師・理学療法士などが監修・相談に関わっている。
- 手作り調理: 機械による大量生産ではなく、自社工場で人の手をかけている。
- 国産食材の選定: コストの安い輸入品だけに頼らず、安全な国産食材を積極的に使用している。
つまり、この価格には「毎日の栄養管理費」や「安全への投資」が含まれています。
経営的に見れば、これだけ手間と人をかけてこの価格なら、むしろ利益が出ているのか心配になるレベルの「適正価格」だと言えます。
③【使いやすさ・配送】メニューが選べない・冷凍庫問題
実際に注文する段階になって初めて気づく「システム面」の口コミも重要です。ここでは、他の宅配弁当サービスと比較した際のデメリットも浮き彫りになりました。
購入者の声(使い勝手について)
- 「メニューはおまかせで、自分で選べないのが少し残念に感じました。」(出典:Cheeese)
- 「最低でも7食からの注文となるため、冷凍庫のスペースが無くなってしまいます。」(出典:Cheeese)
- 「欲しいときに即手元に届くのは、とても安心出来ます。」(出典:Yahoo!ショッピング)
「選べない」ことには「健康管理」上の意味がある
最近流行りの宅食弁当は「好きなメニューを選べる」のが主流ですが、メディミールは基本的に「おまかせ(セット配送)」です。
これを不便と感じる方もいますが、制限食の観点では「メリット」にもなり得ます。
なぜなら、私のような素人が「肉が好きだから」と好きなものばかり選んでしまうと、栄養バランスが偏り、本来の目的である「数値改善」が遠のいてしまうからです。
「管理栄養士がトータルコーディネートした献立」をそのまま食べる。これこそが、最短で結果を出すための近道です。
「メニュー選びが面倒くさい」「何を食べていいか分からない」という人にとっては、むしろ「プロに丸投げできる」という最高の使い勝手と言えるでしょう。
また、配送スピード(即日発送など)の評価が高い点も見逃せません。
在庫リスクを抱えてでも「必要な人にすぐ届ける」という体制は、医療・介護系のサービスとして非常に信頼できます。
④【サポート体制】電話相談は本当に使える?
最後に、メディミール最大の特徴である「相談窓口」についての評判です。 ここについては、Yahoo!ショッピング等の口コミだけでは分からないため、ネット上の様々なアンケート調査や評判を広くリサーチしました。
その結果、サポートに関しては以下のような具体的な体験談が見受けられました。
▼ リサーチで見つけた「サポート」への評価
- 管理栄養士の対応: 「ただの注文窓口だと思っていたら、すごく親身に相談に乗ってくれた」「どのコースが良いか提案してくれた」という声が多い。
- 医療面の安心感: アレルギーや持病について問い合わせた際、「看護師が対応してくれて安心できた」という報告もある。
コスト度外視のサポート体制に「本気」を感じる
私が個人的に最も驚いたのが、この「電話相談」への高評価です。通常、食品メーカーにとって電話対応はコストの塊であり、クレームのリスクもあるため、できるだけ自動化(Web完結)したいのが本音です。
しかし、メディミールはあえて「電話対応もすべて管理栄養士が行う」ことを売りにしています。
ただのオペレーターではなく、「かかりつけの管理栄養士」が常駐しているようなものです。
介護や食事療法は、家族だけで抱え込むと孤独になりがちです。「最近食欲がないけどどうすれば?」「この数値ならどのコース?」といった悩みを、国家資格を持つプロに電話一本で相談できる環境。

これは、他社の宅配弁当サービスには絶対に真似できない、メディミールだけの「食事以上の価値」だと言えます。
口コミの裏付け調査!運営会社の「3つのこだわり」が凄かった

ここまで口コミを見てきて、「味が薄いけど美味しい」「サポートが手厚い」という評価が多いことが分かりました。
しかし、なぜメディミールはそこまで手間のかかることができるのでしょうか?
その理由を探るために運営会社(ベストリハ株式会社)について詳しく調べたところ、「正直、ビジネスとして採算が合うのか?」と心配になるほどの、3つの異常な(いい意味での)こだわりが見えてきました。
1. 「調理段階で保存料・添加物不使用」という衛生管理の難易度
まず驚いたのが、公式サイトに明記されている「商品製造時において、保存料・合成着色料・合成甘味料は無添加」という記述です。
私たち消費者は「無添加=体に良い」と単純に考えがちですが、提供する側(現場)からすると、これはとてつもなくハードルの高い挑戦です。
お弁当は、作ってから食べるまでの時間が長いため、食中毒のリスクと戦わなければなりません。そのため、通常は保存料やpH調整剤を使って菌の繁殖を抑えるのが、安全管理上のセオリーであり、最も低コストな解決策です。
それを使わないということは、調理場の衛生管理を極限まで高め、温度管理を徹底し、急速冷凍の技術を駆使しなければ実現できません。
口コミで評価されていた素材の味は、この保存料に頼らないというリスクを背負った覚悟の上に成り立っているのです。
2. コストがかかっても「自社工場で手作り」
次に注目したいのが、コストや効率を優先して、製造を外部の工場に委託(OEM)するサービスも多い中、メディミールは「自社工場での手作り」にこだわっている点です。
経営視点で言えば、外部の大きな工場に委託したほうが、設備投資もいらず、大量生産でコストを下げることができます。
しかし、メディミールはあえてコストのかかる自社製造を選んでいます。これは恐らく、「自分たちの目の届く範囲で、責任を持って作りたい」という意思の表れでしょう。
アレルギー対応や細かな栄養調整ができるのも、自社工場だからこそ。効率よりも「品質への責任」を優先する姿勢は、親の食事を預ける側として非常に信頼がおけます。
3. 看護師・理学療法士も監修する「医療連携チーム」
最後は、メディミール最大の特徴である「監修チーム」の厚みです。
「管理栄養士監修」のお弁当はよくありますが、メディミールはそこに加えて「看護師・理学療法士・言語聴覚士」までチームに参加しています。
- 管理栄養士: 献立作成・栄養計算・電話相談を担当
- 看護師: 健康状態や薬との兼ね合いを見る
- 理学療法士: 食べる姿勢やリハビリの視点を持つ
- 言語聴覚士: 飲み込み(嚥下)のしやすさを監修する
お弁当屋というより、もはや「医療・介護施設がそのまま弁当を作っている」ような状態です。 口コミで「電話相談が丁寧だった」という声がありましたが、これだけの専門家がバックにいるなら納得です。
ただの「食事の宅配」ではなく、「医療のプロによる見守り」がセットになっている。
そう考えると、少し高めの料金設定も、むしろ安すぎるくらいではないかと感じてしまいます。
メディミールの料金・送料の仕組みは?損をしない注文方法

「口コミも良さそうだし、試してみようかな」と思った時に、一番複雑で分かりにくいのが「料金プラン」と「送料」の仕組みです。
特にメディミールは、Amazonや楽天のように単純な「商品代+送料」ではなく、「会員ランク」や「定期配送」によって条件が大きく変わります。
注文してから「もっと安く買えたのに!」と後悔しないよう、メディミールならではの価格体系と特徴を整理しました。
1. 意外と見落とす「送料」のルール
まず押さえておきたいのが、送料の仕組みです。 メディミールはクール便(冷凍配送)を利用しているため、配送コストがそれなりにかかります。
- 初回注文: 「送料無料」(※お試しセット等を含む)
- 2回目以降(都度購入): 「送料有料」(地域によるが800円~1,000円前後)
- 2回目以降(定期お届け): 「送料半額」
ここが重要なポイントです。 都度購入(必要な時だけ注文)だと毎回送料がかかりますが、定期お届け(継続注文)にすると送料がずっと半額になります。
「定期」と聞くと「解約できないのでは?」と不安になりますが、メディミールは「回数の縛りなし(いつでも解約・休止OK)」です。
つまり、継続して利用するなら、最初から定期便を選んでおいた方が、トータルコストを大幅に抑えることができます。
2. メニュー数と「冷凍庫スペース」の関係
注文プランは「7食・14食・21食」の3パターンが基本です。 1食あたりの価格は、まとめて買うほど割安になります。
- 7食セット: 基本価格
- 14食セット: 少しお得
- 21食セット: 最も割安(1食あたりが最安値)
「じゃあ21食がお得!」と思いがちですが、ここで「冷凍庫のスペース問題」が発生します。 メディミールの容器サイズは【縦15cm×横20cm×高さ3.3cm】です。
これを21個収納するには、一般的な家庭用冷蔵庫の冷凍室の半分以上を占領することになります。
他の冷凍食品が入らなくなるリスクがあるため、最初は「7食セット」でサイズ感を確認するか、冷凍庫に余裕を作ってから注文するのが鉄則です。
ちなみに、宅配弁当でパンパンになった冷凍庫を整理するコツや、どうしても入らない時の対処法については、こちらの記事で詳しく解説しています。(ナッシュの実践例ですが、メディミールでもそのまま応用できます)
3. 【結論】メディミールはこんな人におすすめ
料金体系やサービスの特徴を総合すると、メディミールは以下のような人に最適なサービスです。
- 価格よりも安全性(添加物不使用)を最優先したい人
- 自分や親の数値改善を目指して、食事管理(食事療法)を徹底したい人
- 食事だけでなく、看護師や管理栄養士に電話相談もしたい人
- メニュー選びが面倒、またはプロに管理を丸投げしたい人
逆に向いていない人は以下のような人となります。
- 1円でも安く済ませたい人(コスパ最優先の人)
- 自分の好きなメニューだけを選んで食べたい人
- 濃い味付けでガッツリ食べたい人
つまり、メディミールを選ぶということは、「激安価格」や「選ぶ自由」を諦める代わりに、「プロによる徹底的な安全と健康管理」を手に入れるという選択になります。
もしあなたが「親の体を本気で守りたい」と願うなら、そのコストは決して高いものではないはずです。
【結論】メディミールは試す価値あり?私の判断

今回、メディミールの評判や運営体制について、元・お弁当屋オーナーの視点も交えながら徹底的にリサーチしました。
その結果見えてきたのは、「効率よりも品質」「利益よりも安全」を優先する、今の時代には珍しいほど愚直な企業姿勢でした。
- 「調理段階で保存料不使用」だから、高齢の親にも安心して食べさせられる。
- 「自社工場での手作り」だから、アレルギーや細かな要望にも対応してもらえる。
- 「医療チームの常駐」だから、食事だけでなく健康の悩みまで相談できる。
これらは本来、私たち家族がやってあげたいことですが、毎日続けるのは現実的に不可能です。
メディミールは、そんな私たちの代わりに「手間」と「専門知識」を提供してくれる、心強いパートナーだと言えます。
「制限食=まずい・我慢」という常識を変える、出汁(だし)の効いた手作りの味。
まずは「初回限定のお試しセット」で、その「優しくてしっかりした味」をご両親と一緒に確かめてみてはいかがてしょうか。
もし口に合えば、これからの食事管理の悩みから解放される、大きなきっかけになるはずです。




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